はじめよう 二人で

しょうがないじゃん、好きなんだから。

「DESTINY」における超個人的考察。ーKinKi Kids ver. 解禁を明日に控えてー

 

 

※ただのいちKinKi Kidsファンで、ピアノを習っていた程度の音楽知識しかない素人による、独断と偏見にまみれた(?)感想と考察です。DESTINYについてのみの考察なので、他の曲では当てはまらないこともあると思います。

 

 

KinKi Kidsの新曲「DESTINY」が、10月から始まった日本テレビ系TVアニメ「タイムボカン 逆襲の三悪人」のオープニングテーマに起用された。10月には光一ver. 11月には剛ver. 12月にはKinKi Kids ver. の3パターンが流れるそうだ。

 

明日のKinKi Kids ver. 解禁の前に、ここでそれぞれの「DESTINY」を聴いての超個人的感想・考察を書き記したい。

それぞれの個性を噛み締められるDESTINY、リピートが止まらなくて困っている次第である。やめられない止まらない、もはやかっぱえびせん

 

 

まず、これまで(少なくとも私がファンになってから)今回のように「全く同じ楽曲を各々が歌う」ことはなかったと記憶している。いつもであれば、KinKi Kidsとしてリリースする楽曲は歌割りがされており、全メロディーを光一または剛のみで繋いでいくことはないに等しい。(ユニゾンがほとんどを占める楽曲などが稀にあるが)

そのため、今回の「DESTINY」ソロver. では、わずか1分半の中に様々な新発見があり、光一と剛それぞれ及びKinKi Kidsとしての歌の魅力を改めて感じることとなった。

 

 

最初、「同じ曲でもこんなに変わるのか」と思った。

 

それぞれの第一印象力強くかつ甘い 王道アニソンの光一ver.やさしく繊細だがビターでアダルティな剛ver.であった。

光一ver. は迫力・熱気があり、もうシンプルにかっこよくて盛り上がる楽曲という感じであり、一方、剛ver. はいい意味で力の抜けた、ジャジーでスタイリッシュな楽曲という印象であった。

 

1つめに大きな違いとして、それぞれの楽曲のアレンジがある。

光一ver. はホーンメインゆえ力強さと盛り上がりがある。サビはもちろんのこと、「次の瞬間かさね」「感じる時もある」などアクセント的に入る各所のホーンが際立つ。

剛ver. はピアノとギターが前に出ている。特に「あの日〜落ちたけれど」「ありきたり〜特別になる」の装飾的なフレーズを奏でるピアノがよりジャジーにさせている。

特に注目して聴いていただきたいのが、「次の瞬間かさね ボクらはあてのない」の部分である。光一ver. ではホーンが1番に耳に入るのだが、剛ver. ではギターが奏でるメロディーが聞こえてくる。

さらに、顕著な違いが現れているのがイントロである。ホーンが奏でる最初のフレーズ、もはや1音目で分かるのだが、光一ver. のホーンはクリアーで瞬発力のある音であるのに対し、剛ver. のホーンは少しこもった湿気のある音なのである。

 

 

2つめの違いはコーラスである。「当たり前だと」「未来へと連れてく」のハモは光一ver. のみである。サビについても、光一ver. はハモを重ねて層を厚くしているのに対し、剛ver. はベースに被せたコーラスでボーカルを際立たせている。剛ver. では一切ハモがないため、本人の声の印象がより強い。

 

 

3つめに感じられたのが、声の本質の違いである。

とても個人的な認識であるが、光一の声は太く力強さがあるが、輪郭はソフトでやさしく、甘くてまろやかである。いわゆるイケボに近い気がする。

剛の声は細くて繊細だが奥行きがあり、基本的に輪郭はくっきりしており通る。息の成分が多めで色気があり、アダルティに感じられる。

 

4つめは歌い方の違いである。

私個人の見解だが、光一は音を前にまっすぐ押していくイメージがある。「目指すよ」「時間でさえも」など、語尾も抜かずに押し出すことが多い気がする。抑揚は声の太さや音のアクセントでつけており、「超え」「一生、離さない」など輪郭をくっきりさせている部分が際立って聴こえる。

剛はいい意味で全体的に抜きがあり、音をそっと置くように歌う。「積木みたい」「目指すよ」「みたいな」など、語尾は抜くことが多い気がする。息の成分量やビブラート、声のテンションなどで抑揚をつけており、1曲の中でも様々な表情が見られる。

 

 

そして、私が最も個性が立っていると感じた部分が、光一の「時間でさえも」剛の「いまならば」である。

光一は「でさえも」を強いスタッカート気味に歌っている。ここから、強さ・男らしさがより感じられる。剛は「ば」を♭にして歌っている。聴いていて、ハッとさせられる。ずるい。

 

 

さらに、2人の解釈が顕著に異なると感じた3箇所を紹介させていただきたい。

エントリーNo.1(?)「ボクらはあてのない」。光一は「は」で強く切り「あ」をテヌート気味に歌い、剛は「は」をソフトに切り「あ」で息を抜きつつ音を置くように歌っている。

エントリーNo.2「ボクらを次なる」。光一は「な」にアクセントを置いているのに対し、剛は「る」で喉を締めつつビブラートを効かせている。

満を辞して(?)エントリーNo.3「一生、離さない。」。力強く言い切る光一ver. とやさしくささやく剛ver. 。

光一ver. の「一生、離さない。」はどんな困難があっても「俺が離す訳ない」という絶対的自信が感じられる。信じて着いて行きたくなる。

一方、剛ver. は離れてしまうかもしれない不安定さのなかで「でも俺は離さない」と後ろから抱きしめてくれるようなやさしさがある。

 

 

しかし、これまで挙げてきたように、2人の「DESTINY」には多くの違いがあり、個性に溢れているのだが、これを同時再生してみると、恐ろしいくらい違和感がないのである。

特に「あてのない」の「ない」、「特別になる」、「感じる時もある」、「レーザービームみたいな」の「みたいな」はぴったり重なっている。

「時もある」のリズムの取り方、「みたいな」の伸びは完全一致しておりむしろ怖い。

(お互いの歌を聴いてレコーディングを行ったのか否かは不明だが、時系列的に剛のレコーディングが後であると思われる。)

 

ここまでそれぞれが違うにも関わらず、違和感がないのは、元々の声の相性が良く、ピッチとリズムのとり方が近い上、お互いにない部分を持つ者同士、パズルのピースがハマるように全く異なる2人が重なり、1つが完成されているからだと思われる。

太く広がる光一の声が繊細だが芯のある剛の声を包み込み混ざり合い、うまく出るところ引くところが噛み合い、違和感なく融け合っていると思うと本当に恐ろしい。

これが、堂島くんのいう「補完関係」なのだろう。

 

 

また、それぞれの「DESTINY」を聴き込んでいく中で、2人のセンスの良さを改めて感じたように思う。

 

光一はある意味「王道」で、楽曲の盛り上げ方・持って行き方、すなわちどうすればかっこよく聴こえるのかをよく理解した上での歌唱であり、ベクトルとしては真っ直ぐで、それが突き抜けているセンスの良さであると感じる。聴く側としては、痒いところに手が届くような感じである。

剛はどちらかといえば「変化球」で、自分の声の特性や癖を踏まえてテクニックを絶妙に使い、たくさんある引き出しから自由自在に音を操り、誰にも真似できない方向へとベクトルを持っていけるセンスの良さがあると感じる。聴く側としては、「そうくるのか!!」の連続で、いい意味で裏切られる感じである。

 

このように、2人とも全く違うアプローチなのだが、両者とも本当にセンスがとても良いと思うのである。(私なんぞが偉そうにすみません)

 

 

 

ここまで、長々と超個人的感想と考察を記してきたが、それぞれの「DESTINY」によって、2人の歌唱における 違い・相性・魅力 を改めて感じることができ、KinKi Kidsの素晴らしさをより噛み締めることとなった。

とにかく明日のKinKi Kids ver. の公開がとても楽しみである。ソロとは別テイクなのか、どのような歌割りなのか、いろいろな想像が膨らむが、我々の想像など軽く超えてくるに違いない。
 

 

一粒で三度美味しい(?)「DESTINY」、ぜひ3パターン収録でリリースしていただきたい所存である。

 

 

 

ここまで読んでくださった方、感謝の気持ちでいっぱいです。共感していただけたら、嬉しく思います。KinKi Kidsのベストアルバム、12月6日にリリースされるので宣伝しておきます。